収縮期高血圧症とは、下の血圧は正常だが上の血圧(収縮期)が高い方を指して呼びます。収縮期高血圧症は主に高齢者に多く見られ、原因は高齢者になると下の血圧が下がり始め正常値になる方が出てくる事と関係しています。

収縮期高血圧症=上の血圧が高い、拡張期高血圧症=下の血圧が高い方を指しています。

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例えば155/80mmHgといった方は、下の血圧は80mmHgで正常値ですが、上の血圧は155ですので収縮期高血圧症と診断される事になるのです。

収縮期高血圧症 病院内血圧計 家庭内血圧計
至適血圧 120/80未満 125/80未満
正常血圧 130/85未満
正常高値血圧 140/90未満
Ⅰ度高血圧 160/100未満 135/85以上
Ⅱ度高血圧 180/110未満
Ⅲ度高血圧 180/110以上

収縮期高血圧症は、主に動脈硬化が原因で起こりますから、動脈硬化の進み具合を調べる検査(血圧脈波検査)を一度受けてみる事をお勧めいたします。

お忙しい方には検査を受けなくても、簡単な計算で動脈硬化の具合を判定する数式がありますのでご紹介しておきます。

①脈圧

上の血圧-下の血圧=脈圧  脈圧が40~60であれば正常値とします。脈圧が40未満でも60以上でも動脈硬化が進んでいる疑いがあります。

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②平均血圧

平均血圧=(上の血圧-下の血圧)÷3+下の血圧  平均血圧が90未満なら正常値とします。90以上は動脈硬化の疑いがあります。

例えば収縮期高血圧症で160/82mmHgの方を上記①と②で見てみましょう。

①から脈圧は160-82=78、②から平均血圧は78÷3+88=114となります。脈圧と平均血圧の両方の観点からも動脈硬化が進んでる可能性が高いと判断出来ます。

このように収縮期高血圧症は、動脈硬化の進行を食い止めるように努める必要があります。上記計算式を頭に入れて、収縮期高血圧症を防いでいきましょう。

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