降圧剤を一覧にしました。降圧剤は、ARB(アンジオテンシンⅡ祖阻害薬)やカルシウム拮抗剤を中心に利尿剤、β遮断薬、α遮断薬、βα遮断薬、ACE阻害剤(アンギオテンシン阻害薬)、合剤の8種類の降圧剤が主に処方されています。

降圧剤一覧
降圧剤の一覧 降圧剤 商品名の一覧 降圧剤の働き 一覧
ARB

ブロブレス、ディオバン、ニューロタン、オルメテック

血管の収縮と動脈硬化、交感神経活性亢進を抑制する。
カルシウム拮抗剤

アムロジン、ノルバスク、アダラート、カルブロック

血管壁内の筋肉(血管平滑筋)の収縮防止を促す降圧剤。
ACE阻害薬

レニベース、コナン、セタブリル、アデカット

ARBとほぼ同等な作用の降圧剤ですが、副作用で空咳が出ます。
利尿剤

ループ尿剤、サイアザイド系、アルドステロン拮抗薬

利尿作用とナトリウム(塩分)の排出作用がある降圧剤。
β遮断薬

カルビスケン、ミケラン、インデラル、

心拍数の減少と交換神経の抑制作用がある降圧剤。
α遮断薬

デタントール、バソメット、ミニブレス、カルデナリン

血管の拡張と排尿障害を改善させる働きがあります。
合剤

ARB+カルシウム拮抗剤もしくはARB+利尿剤(プレミネントなど)

左の様に2種類の薬を一錠に合わせた降圧剤です。
αβ遮断薬 アルマール、アーチスト、ローガン 心臓を落ち着かせて血管を拡張させる。αとβ両方の作用。

降圧剤8種類の副作用 一覧

降圧剤一覧

降圧剤の副作用 一覧
ARB 副作用が大変少ない降圧剤と知られますが、妊婦さんへの投与は禁止されています。また腎臓病や肝臓病患者への服用には注意必要です。
カルシウム拮抗剤 頭痛、動悸、顔のほてり、むくみ、便秘などの副作用があります。この降圧剤はグレープフルーツと一緒に服用していけない事で有名です。
ACE阻害薬 副作用でのどのイガイガや空咳、低血圧、めまい、低カリウム血症などがあります。腎臓に障害がある方には処方されない降圧剤。
利尿剤 高血糖、尿酸値の上昇、低カリウム血症、めまいなど副作用があります。腎臓に障害がある方には使われない降圧剤です。
β遮断薬 気力低下や脱力感などのうつ病などの副作用が見られる場合がある。気管支ぜんそくの患者への処方はされない降圧剤。
α遮断薬 起立性低血圧によるめまい、動悸、立ちくらみなどの副作用があります。早朝高血圧や排尿障害のある前立腺肥大患者にも処方される降圧剤。
合剤 どの降圧剤との組み合わせかにより副作用は異なります。ご自分の服用している合剤を担当医にお聞き下さい。
βα遮断薬 αとβ遮断薬と同じ副作用がある降圧剤とお考え下さい。

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